2010年6月6日日曜日

数学を使わない数学の講義

を読んだ.

未読の人はぜひ頭の片隅に置いて欲しい.
数学というより比較文化論の本だ.

著者は経済学者,数学を道具として,
世界の情勢や文化の違いを考える人だ.

したがって数学と書いてあるけど,数学を解説する本ではなく
数学の,特に定義づけをしっかりする,論理的な考え方
の例題集というのが僕の印象だ.

それに気づくまでは読みづらくって,
でも気づいてからはとても面白く読めた.

日本人は他国と比べて,ルールが曖昧で,少ない.
それはみんなで決めて守るというよりは,
個人の裁量で「空気を読んで」行動する文化が深く根付いて
しまっているからだろう.

日本で暮らすぶんにはいいだろう,でも世界に自分が
でむいたとき,それが日本常識であるということを
意識してかないといけないなと感じた.
面白かった.


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